10本中9本腐ったこの指が奏でる愛の戦場行進曲 あたしがあなたの役に立たないことは知っているけれどそばに居ることは出来るよ 泣きそうな顔で笑った放課後もみんなミルキーととけてしまえよ ふさがってしまったピアスホールのように閉じ込められてしまったものが いけないということばかりやりたがる肌荒れは冬のせいにしておく 放課後の空気と布との戦いのひだの隙間に見える異世界 しみだしたなにかがどこからきてるのか日捲りめくれば忘れてしまつた 永遠はないようでいて絶対もないようでいてけふも眠るわ 夕焼けに染まるふすまの傍らで前髪を切る二人の儀式 明日なんて見えないけれどおとといも忘れているので寝させてください ハンガーをすり抜けているポロシャツをきみの家まで探しに行くよ 単調でどうでもいいけどほんとうにくだらないけど忘れられない 僕たちが歩いているのは湖の上の氷を描いた絵の中 人生は長いのだからと言いながら成人式にはいないと思う オトウトを迎えに帰ったえっちゃんの引っ張りたくなる長い三つ編み
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