本当は料理あんまり出来ません。コスプレで厨房に立つ日が

死にたいを連打してると　詩に鯛　に変換されてお腹がなった

もう誰も見ないでお願い今だけは静かにひとりで眠りたいのよ

晴れた日は遠くの海を思い出しそれが砂漠に変わる日を思う

贅肉をつまみレジから遠ざかるキミの明日はまぶしすぎたよ

雨に濡れ裸足の少女お茶を飲み睡眠欲と戦う一時

目を瞑り目をあけたとき前を見て歩けの意味がわかんなかった

ひねくれた私は雇ってもらえない。世界音痴の仲間入りだわ

半年も昨日も特に変わらないように見えても矢張り違った

「子供ほしい」
「それは俺へのあてつけか？」
（だれがおまえのなんて言ったよ）

身から出たさび身から出たさび（私反復するのがすきかもしれない）

ふさふさの黒い鬘を買おうかな（髪を切ろうと思ってるんだ）

あいしてる。すき。オムレツの次点でも。写真立てにはかざれなくても。

二番手はもう飽きましたフライングって銃で撃たれたっていいから

ぬるま湯につかっているの。いつまでも風邪に気づかず悪化してゆく

携帯の充電と昼寝のためだけに今日もあたしは学校へいく

「眠りすぎ薬は当分出さないで」お医者さんひどいことを言うわね

ジンナイさん絵上手ねえ模写摸シャもしゃもしゃもひやもしゃもしやゆめなの？

悔しいも悲しいももう一生分言ってしまった（何をしようか）

傷口に塗りこむグロスのラメたちがいやみなほどに輝く昼は

耳元で消防車からパトカーまで、ありとあらゆるサイレンが鳴る

ハローディアマインアイアムクラッシャー雪のフル日の夢をみた日の

遠くから、道路のそばの音がする。公衆電話と会話している。

今し方紅い月より見下すは校則違反の黒い靴下

行く末を案じますわねそれはまるで光源氏も霞んでしまう

真夜中のチャイムかぞくを解きほぐす朝焼けに似たにおいの場面

「いい子ね」を言うのはあなただけでいい
その恋人は黙っていてよ

血だまりを作った小指じゅうたんの染みもいつかは消えるだろうか

乗り越えたはずの峠を目の前に弱さまみれの鎧再び