戻る

1月

これ異常ないほど黒い髪の毛の持ち主は失踪する。帰ってきたくない。


金髪のギャルと貸し切りバスの中 眩暈イン愛のポルターガイスト


マニアックな本屋ばかりをハシゴしてバス停で待つ時間と遊ぶ


醜い醜い醜い醜い 今のあたしはそれ以下である


かわいくて羨ましいからあたしなんかが何かをかくのやめちゃおっかな


お願いよ。誰か代わりにタワレコに行ってDVDを買って。お願い。


昼間からコーヒーなんて優雅やね(肩からバンテリンが臭うが)


面映ゆいピンクの先の絵の先の窓の向こうの神社の先の


前髪を梳くだけのつもりがまたしてもぱっつんにかわる。母は笑う。


ああ、まさか、休んだ火曜(きのう)て音楽とデザインの日じゃない?今日はいいけど。


ウインクをコンビニで買うのは恥ずすぎた(資料の一部にするだけなのにさ)


「お疲れさん」も少し豆詰めしたいなとか後ろ髪ひかれつつパパとお通夜へ


安部ちゃん?そう安部ちゃんよ。ふーんいいねぇ。(あたしはここよとなりに居るよ)


指がふれるビニルに温もりが残っている金曜の約束が聞こえる あなたはあのこのもの


新しい匂いあの目を細めるようなあれとは違う雨の日の匂い


伝えたいことは伝える気はないよ。だってあなたは忙しいから。


天神まで出ないと映画が見れないと気付いたもんでバス旅行決定


行くたびにのどやら肺やら侵されて。右手の手術も決まってないのに


貼ってってお願いしたのに寝るなんて筋肉痛で倒れるわ明日


文体は苦手やけれどすてきなひと!返したあとで買いにいこっと


のど飴はないかと聞くがそんなものあるはずないと返された(2度目)


白濁の蛍光灯にみる明日をケーキとお茶で囲む母と子


着信にきみから不在と訴えあり面倒くさくて出る気になれず


美しいものだけ全て取り去って汚い愛が残るといいよ


お帰りの返事がなくてただいまを言う気も失せる火曜日の5時


手袋を忘れた携帯置いてきた開放感に包まれてみる


結局は他人だけれど心配で そういうものは重すぎていて


きみがため帳(とばり)の下りたいま月と沈む希望に打ちひしがれて


  と思っていたのは本当は自分だけだと思い知った日


きっかけは些細なことだと思います信じていれば違ったでしょうか


自殺でもしようとしたのか道端のスリッパきれいに雪がつもって


川底に詰まれた自転車無造作に電車の窓からみつめてるだけ


全身の寒気と戦うこの夜に赤信号を駆けてくる人


寝坊にも程があるだろ大体さおまえそんなに遅刻がすきなの?


雪の中始発で駆けた 新聞も読めないままで溜まれるばかり


朝焼けを見るほど静かな時間なくこれが最後の朝食なりき


雪降って、雪解け流れ、また積もり。そして一年また繰り返す。


[好きだった]いつかは忘れることですらこんなに愛しく思えるなんて。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送