12月
友達と呼ぶことすらの抵抗を許せといえば許したものを
あることもないことすらも消し去って一年必死に生きればいいよ
*あたしはそばにいるし
正門を閉める背中が切なくてお疲れ様が言えなくなった
絵日記を付けてた頃を振り返る そしてあるのは思い沈黙
願はくば今年も無事に終わったと一緒に鐘を撞けますように?
*へそで茶が沸くぜ
*つーかこれ使いまわしだろ
苦しくて。誰かを呼んで助けてといった気がする。そんな気もする
平凡を重ねることで繰り返すこの日常がただ重過ぎる
あーやだな。それしか言えない自分もで実行できない自分も厭だ。
上空に浮いた油に顔を出す 楽しくもないバイトの終わり
水中で過呼吸なんかなる訳ない それじゃあアレはなんだったのか
今日だけが最初で最後の冬休み。充実しすぎて覚えていない。
*酔ったからじゃないよ。つーかあたしは酔わないんだよ。
それじゃあと言うそのわりに惜しむよなまたねと言った傘の下の目
目が覚めて歯ブラシ一つ増えた頃 みなそれぞれの居場所へ帰る
七時半 足立インター ポプラ前 女だらけの焼き鳥パーチー
*朝まで騒ぐぜ(未成年)
朝靄に呑まれればいい概念も怨念もみな消えてしまえよ
満月をまた見逃したいつも観る欠けた月にはもううんざりだ
逃げる人追う人見る人帰る人 薄ぼんやりと消えていく月
逃げ込んだブックオフにて千円で売られる栄子はあたしのようだ
*決してあたしは巨乳ではない
いつからか日付をどっかに忘れてた 数字を嫌ったきみといっしょに
踏み切りであっという間に死ぬ少女 続きましては北朝鮮です
まさかとは思うがそんな、え、まじで?戻りたくないわけじゃないけど
四月とは少し違ったにおいがする。目をとじたって戻れないけど。
幸せになったからだは元通り。体重計にも乗りたくないな
恵まれていすぎて甘やかされすぎてわたしはどんどんずるくなってく
「おいしい」というには豪華なうな重も君へのいつかの償いだから
寒いならくっつけばいい 距離感を楽しむ余裕がないならナオサラ
オレンジのくるくるマフラー遠ざかる。夕焼け交じりの微妙な時間に
直接に脳に響いたその声はダビングされて焼きついていて
7月に撮った写真を現像し 昨日のわたしと見比べてみる
あのときの気持ちを病気と言えるなら苦労はしない 楽になりたい
耐えられぬほどの痛みが渦巻いて 無意識の中であなたを呼んだ
サイレンを避ける車体と逃げる空 追うことばかりに気をとられてた
都合よく近付いて消え、飛ばされる雲を見ている。ねえ思い出とは?
永遠と思えるほどの雨の中 涙の意味が知りたくて外のぞいたりしてみても 答えが見付かるはずもなく やり直したいと思うのでした
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